『バク速-1GP』に見る、第一義・第二義の楽しみ方

元旦龍騎馬鹿とは?

 

 

元旦になると現れる、龍騎のオープニングが渋谷で撮影されたというガセネタを拡散する馬鹿のことである。一種の風物詩。

個人的にはガセネタをガセネタと見抜けないその馬鹿さ加減も、デマが拡散されていきそれを信じ込む学の無さも、別に構いはしないのだが、その根底にある「何でも良いから特撮ネタでバズりたい!」という浅はかな根性は何とかならんのかなと思う。

実際には渋谷の映像はロケでは無くスチール写真による合成で、まばらに居た人もCGで消されていることが明かされているのだが…元旦に渋谷スクランブル交差点がガラ空きなことの何が凄いと思うのだろうか。当たり前では無いか?それともロケじゃ無いと意味がないと言いたいのだろうか?龍騎の頃のCG技術が立派なことはミラーモンスターを見ればわかるのではなかろうか?2002年をナメているのか?

 

というわけで、唐突に始まった挨拶代わりのミニコラムコーナーは終わりです。

次回、「モルカーDS馬鹿」 ご期待下さい。

 

これは正月からファンとレスバする元ライダー俳優

 

『バク速-1GP』とは?

2022年1月2日(日) 18:30~22:00に放送された「お笑いオムニバスGP」の中の一区画

フジテレビ公式サイトによれば

◆「バク速-1GP」…恒例の“1分に1回必ず笑える”ネタの祭典!今回も、実力派のベテランから旬の若手まで50組以上の芸人が代わる代わる登場し、多種多様な“バク速”ネタを披露する。

お笑いオムニバスGP - フジテレビ

 

その中に、仮面ライダー好き芸人としても知られるオジンオズボーン・篠宮氏も出演しておられました。

TikTokでバズり散らかしている「大林ひょと子」のネタを持ってきていました。

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ひょっとこ面

ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?

右かな~?左かな~?

(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!

(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくってイタリアカラーのお面を見せて)ー!

 

ここで一言、千鳥・大悟氏が「落 ち ず」

「お面めくってる時の方が楽しかった」

 

2ネタ目

ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?

右かな~?左かな~?

(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!

(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって迷彩柄に塗ったお面を見せて)ー!

 

2ネタ目はもう、千鳥・ノブ氏が席を立ち、背中を向けて肘をかかえていました。

 

3ネタ目

ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?

右かな~?左かな~?

(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!

(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)みぎー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!

(ここでもたつく)(お面をめくって次のお面を見せて)リー!

 

千鳥・大悟氏「これが人間よ」

千鳥・ノブ氏「MVPです」

 

篠宮氏の名誉のために言いますと、同局の『ネタパレ』では「大林ひょと子」ウケていましたし、決してtiktokに生息する女子供相手にバズるためだけに安い笑いを取ろうとしたわけではないと思います。こういうリズムネタは氏の得意とするところで『にちチャプ』では「シャッフル男爵」、『クセスゴ』では「漢字の覚え方」などを同じく千鳥の前で披露しています。「バク速」出演芸人は篠宮氏がモニター横芸人「ファンタスティック・フォー」として活躍した番組『さんまのお笑い向上委員会』の出身者も多く、アウェイな場というわけでもなかったのに…。不思議なものです。

 

 

第一義•第二義とは?

tiktokが第一義の楽しみ方とすれば

 

千鳥が作り上げた楽しみ方が第二義

 

ここには「第一義での楽しみ方が無理になったから第二義の楽しみ方に切り替えた」という文脈が生じています。

 

この第一義・第二義の見方というのは特撮でもあることで、わかりやすいところで言うと『仮面ライダービルド』には「ネビュラ風呂」と呼ばれるものがあります。

 

 

これは余りにもお粗末な設定・話運びであるネビュラガスを浴びて「ハザードレベルを上げる」「ハザードレベルを上げた結果猿渡一海は死ぬ」という一連の流れを揶揄した言葉であり、如何にも「設定を細かく作り込んでます」然としていたビルドが破綻していく過程に於いて、付いていけなくなった視聴者が編み出した第二義の楽しみ方と言えます。

 

ビルドと言えば、アバンでするあらすじ解説漫才というゲロ寒会話劇も顕著ですが、あれですら第一義で好きだと言う人も現れるのでわからないものです。

 

かと言って、第二義の見方が正しいのかと言うとそうでもないと思っています。

だからこうして第三義的な、Δ的なクソ記事を書き連ねているわけでして。

 

第二義もあまりに加速すると異常なネタ文化となり、作品が形骸化してしまいます。

 

 

ツッコミどころはツッコミどころとして誠実に作品に向き合っていきたいところですね。