『バク速-1GP』に見る、第一義・第二義の楽しみ方
元旦龍騎馬鹿とは?
今からちょうど20年前に朝の渋谷で、仮面ライダー龍騎のOPが撮影されたんですね
— タナル(Tanaru) (@tanarusold20) January 1, 2022
(理由は人通りが少なかったかららしいです) pic.twitter.com/QsGFuZJK0U
元旦になると現れる、龍騎のオープニングが渋谷で撮影されたというガセネタを拡散する馬鹿のことである。一種の風物詩。
個人的にはガセネタをガセネタと見抜けないその馬鹿さ加減も、デマが拡散されていきそれを信じ込む学の無さも、別に構いはしないのだが、その根底にある「何でも良いから特撮ネタでバズりたい!」という浅はかな根性は何とかならんのかなと思う。
実際には渋谷の映像はロケでは無くスチール写真による合成で、まばらに居た人もCGで消されていることが明かされているのだが…元旦に渋谷スクランブル交差点がガラ空きなことの何が凄いと思うのだろうか。当たり前では無いか?それともロケじゃ無いと意味がないと言いたいのだろうか?龍騎の頃のCG技術が立派なことはミラーモンスターを見ればわかるのではなかろうか?2002年をナメているのか?
というわけで、唐突に始まった挨拶代わりのミニコラムコーナーは終わりです。
次回、「モルカーDS馬鹿」 ご期待下さい。
これは正月からファンとレスバする元ライダー俳優
「もう一人の」というより、『主役』だと思って演じてましたよ。
— 松田悟志 (@Matsuda_satoshi) January 2, 2022
自分の役を「脇役」だと思って演じるほど観てくださる方に対して失礼な仕事はナイト思います。
ナイトだけに😎✨ https://t.co/5Gogx8MmaW
『バク速-1GP』とは?
2022年1月2日(日) 18:30~22:00に放送された「お笑いオムニバスGP」の中の一区画
フジテレビ公式サイトによれば
◆「バク速-1GP」…恒例の“1分に1回必ず笑える”ネタの祭典!今回も、実力派のベテランから旬の若手まで50組以上の芸人が代わる代わる登場し、多種多様な“バク速”ネタを披露する。
その中に、仮面ライダー好き芸人としても知られるオジンオズボーン・篠宮氏も出演しておられました。
TikTokでバズり散らかしている「大林ひょと子」のネタを持ってきていました。
ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?
右かな~?左かな~?
(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!
(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくってイタリアカラーのお面を見せて)イタリー!
ここで一言、千鳥・大悟氏が「落 ち ず」
「お面めくってる時の方が楽しかった」
2ネタ目
ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?
右かな~?左かな~?
(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!
(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって迷彩柄に塗ったお面を見せて)ミリタリー!
2ネタ目はもう、千鳥・ノブ氏が席を立ち、背中を向けて肘をかかえていました。
3ネタ目
ひょっとこの口はどっちに曲がってるゥ~?
右かな~?左かな~?
(手で覆っていた口を見せて)ひだりー!
(お面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)みぎー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(さらにお面をめくって次のお面を見せて)ひだりー!
(ここでもたつく)(お面をめくって次のお面を見せて)右タリー!
千鳥・大悟氏「これが人間よ」
千鳥・ノブ氏「MVPです」
篠宮氏の名誉のために言いますと、同局の『ネタパレ』では「大林ひょと子」ウケていましたし、決してtiktokに生息する女子供相手にバズるためだけに安い笑いを取ろうとしたわけではないと思います。こういうリズムネタは氏の得意とするところで『にちチャプ』では「シャッフル男爵」、『クセスゴ』では「漢字の覚え方」などを同じく千鳥の前で披露しています。「バク速」出演芸人は篠宮氏がモニター横芸人「ファンタスティック・フォー」として活躍した番組『さんまのお笑い向上委員会』の出身者も多く、アウェイな場というわけでもなかったのに…。不思議なものです。
決まらず。 pic.twitter.com/zJ9v9Sl2RL
— オジンオズボーン篠宮暁 (@shinomiyaakira) January 2, 2022
第一義•第二義とは?
tiktokが第一義の楽しみ方とすれば
千鳥が作り上げた楽しみ方が第二義
ここには「第一義での楽しみ方が無理になったから第二義の楽しみ方に切り替えた」という文脈が生じています。
この第一義・第二義の見方というのは特撮でもあることで、わかりやすいところで言うと『仮面ライダービルド』には「ネビュラ風呂」と呼ばれるものがあります。
グリスブリザードはカッコいいけど、グリスブリザードになった経緯(ネビュラ風呂)は深く突っ込まないお約束だぞ! #昭和 #平成 #令和
— Dreaming Energy (@tori_555) November 6, 2021
温泉は天才的発想っていうよりも中指だからね(視聴者がネビュラガスパワーアップをネビュラ風呂って呼んでたのへの実質的当てつけ)
— 潜水 (@sensuiG) October 1, 2020
ネビュラ風呂旅行よりハザードレベリング公園の方がおかしいと思う
— 辰矢(楽しみの密偵8周年) (@tatuya031200) December 7, 2021
この前の仮面ライダー総選挙の時といい、みんなビルドの綺麗な部分しか語らないクォーツァーばかりだから、ネビュラ風呂とかサイボーグ内海とか他人の回想に割り込んでくる難波チルドレン沙羽さんとか急に人質に取られている鍋島の家族とかもちゃんと語り継いでいかないといけない。
— Dreaming Energy (@tori_555) December 7, 2021
これは余りにもお粗末な設定・話運びであるネビュラガスを浴びて「ハザードレベルを上げる」→「ハザードレベルを上げた結果猿渡一海は死ぬ」という一連の流れを揶揄した言葉であり、如何にも「設定を細かく作り込んでます」然としていたビルドが破綻していく過程に於いて、付いていけなくなった視聴者が編み出した第二義の楽しみ方と言えます。
ビルドと言えば、アバンでするあらすじ解説漫才というゲロ寒会話劇も顕著ですが、あれですら第一義で好きだと言う人も現れるのでわからないものです。
かと言って、第二義の見方が正しいのかと言うとそうでもないと思っています。
だからこうして第三義的な、Δ的なクソ記事を書き連ねているわけでして。
第二義もあまりに加速すると異常なネタ文化となり、作品が形骸化してしまいます。
【(首が折れる音)】1月4日は仮面ライダー555『雅人、散華』が放送された日
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 3, 2022
2004年に放送された『仮面ライダー555』第48話。カイザに変身する草加雅人の衝撃的なシーンが描かれた回で、今でも多くのファンに語り継がれている。 pic.twitter.com/4D4ZXpPgJd
ツッコミどころはツッコミどころとして誠実に作品に向き合っていきたいところですね。
あけましておめでとうございます。
— 武藤将吾 (@muto_shogo) January 1, 2022
今年はあの作品もこの作品も、もちろんアレも成し遂げたいと思っています。
本年も宜しくお願いします。