ゲイマジェ(仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ)ネタバレ感想

ゲイツ、マジェスティ

って

藤岡弘、

みたいに「、」が入るんだね

 

はいそこ、すぐ「エモい」とか言わない。

 

 

今作の見どころ

  • 学園パロ
  • 正統続編
  • 白ウォズ

 

 

 

学園パロ

仮面ライダーで日常系が出来たら最強だと思ってて、個人的にそれに挑戦してたのかなぁと感じるのは『響鬼』で、その後『カブト』〜『電王』にて、キャラクターを立たせるドラマ作りの方法論が出来てから十余年。遂には仮面ライダー電王/プリティ電王とうじょう!』なんつう、もうそれは仮面ライダーなのか???みたいなのがもうすぐ迫ってきている現在。

 

『ゲイマジェ』も『ジオウ』本編にてレジェンドライダーに揉まれながら(揉みながら?)、各々のキャラクターを確立してきたソウゴ達がリセットした世界で“普通の高校生”として学園青春ドラマを繰り広げる。“普通のドラマ”としての面白さがそこにあった。

 

夢を失ったゲイツ(=景都)がライダーとして再起する。とてもわかりやすくてよい。

諸田監督の良さがすごくよく出ていた。

 

正統続編

今作で実際に起きたのは、①ゲイツが『ジオウ』本編の記憶を取り戻し。②ソウゴ達がなんとなくウォッチを手に入れた。それくらいの変化だったりする。

 

誰でも考える「記憶を失った主人公たちが記憶を取り戻す展開」を“あえて裏切る”としたのは白倉Pの発案らしい。

結果としてゲイツだけは記憶を取り戻したが、決して能動的に記憶を取り戻そうと動いたわけではない。自分のアイデンティティに立ち返って変身をしたら、副作用的に記憶までが戻ってきたに過ぎなかった。

 

最終的にゲイツは今回の事件を引き起こしたトリックスター・海東大樹を引っ叩いて終わる。

海東のせいでゲイツは記憶を取り戻してしまった。ゲイツがウォズのことを知る人間としてウォズとソウゴ達の橋渡し的存在になってくれたのは視聴者としては一つ救いだが。

さらにゲイツは自分の死の後でソウゴが世界改編を起こしたことを知った。そしてそれを肯定した。

あくまで自分も“普通の高校生”として“救世主”を目指すことにしたのである。

 

白ウォズ

オタクはラストシーンのスウォルツに過剰反応しがち。

 

設定面の話、白ウォズは「スウォルツのお陰でいくつもの並行世界が生まれた。その中の一つで私は生き延びたというわけさ。」というようなことを言っていた。多分、並行世界とはアナザーワールドのことだろう。

 

この並行世界の白ウォズにわざわざ海東がケンカを売りに行ったのが事の起こり。ディエンドの力を奪った白ウォズが、その力を行使してジオウの基本世界である学園パロ時空にやってきたと考えていいのだろうか。

だが、門矢士が「俺の力は俺の存在そのもの」と言ったように海東もまた、オーロラで世界を渡る能力は失っていなかった。しかもかつての白ウォズノートだって持ってるし、2号ライダーカードはゲイツマジェスティウォッチになった。なんだこいつ!?便利キャラ過ぎないか?

 

敵でも味方でも無い、イイ者でもワル者でもある海東大樹というキャラクターは本当に使い勝手が良く、途中までは「今回の黒幕は海東なのか?」というテイで話が進む。

しかしディエンドがそのままアナザーディエンドになるということはなく、本性を現した白ウォズがウォッチを飲み込んで変身した。

 

ボスにこのような形で身内キャラを持ってきたのは上手いと思う。本編で白ウォズは2回ともなんかいい感じで退場していったのだが、この白ウォズはまた別の並行世界の白ウォズなのでありウォズなのである。

ウォズこそ、元々はボスキャラとして設定されていたキャラクターであり、敵に転んでも味方に転んでもおかしくないキャラクターなのだ。

またしてもすごいキャラを作ったな東映

 

白ウォズのキモ演技にも磨きがかかっていてとても良かった。渡邊圭祐氏は一般ドラマ出演で著しく売れかかるコースに乗っているが、今後もウォズとして出演してくれたら嬉しいな。